水路沿いの道

こっちに行くと迷うかも。でも、ちょっとだけ、迷ってみたい。そう思った藤崎町ラビリンス。

旅の原点は散歩だな、と思います。
遅ればせながら最近ウォーキングに目覚め、
友人に勧められていま、藤崎地区の町なかを歩いています。
すると、歩くごとに小さな旅気分がふつふつとわいてくるんです。

スタートはJR藤崎駅。静かな町並みに心も落ち着きます。
ほどなく教会が見えてきました。
農業が盛んなこの町に教会が?
ちょっとイメージのギャップを感じますが、
教会前に出ている由来を読むと、
このあたりは明治から大正にかけて、先進的な人々の尽力で
新しい時代の息吹としてキリスト教を取り入れてきたみたい。
ちょっと意外なことを知ると、トクした気持ちになりますね。

日本キリスト教団 藤崎教会

日本キリスト教団藤崎教会

ちょっとだけ、戻りましょう。
さっき横道があったんです。
車一台分くらいの幅しかない小道ですが、気になります。
道の入り口に立つと、その先は小さな水路に沿って続いていました。

誘われるようにテクテクと歩き始めると、
あれっ?なんか急に時間の流れ方が変わりましたよ!
夏休みにおばあちゃん家に遊びにきたような、
おおらかでみずみずしい感じ。
庭に小さな花壇を作っている家、お気に入りの小物で飾っている窓辺が見える家、
ホースの水でのんびりと車を洗っているおじいさんも見かけました。
早足推奨のウォーキングですが、そんな光景にほのぼのしてたら、
すっかりスローダウン。
でも、いいんです。心が元気になるのがわかりますから。

ノスタルジックな小路

道端のりんごの木

水路の脇にりんごの木も見えます。
さすがりんごの町。私有地のりんご畑にはなかなか入れないので、
こうして手近に見られる場所があるとうれしくなります。
季節ごとに散歩したら、りんごの成長記録だって楽しめそう。

小さなお店をひょっこり見つけられるのも面白い。
いかにも「お店屋さん」という趣きがいいんですよね。
お肉屋さん、文房具屋さん、靴屋さん、さっきは焼魚店というのもありました。
開いているのかどうか判然としないことがあるのもご愛嬌。
ガラス越しに目を凝らすと、
店の中ではお店の人とお客さんが仲良くおしゃべり中というところもあって、
あぁこれがこの静かな町のペースなんだな、とわかります。

そうこうしていると、分かれ道。
そっちは行き止まりっぽいけど、こっちはまだ行けそう。
動物的カンをはたらかせて進みます。
迷うなら迷え。割り切って行こう!

…とか言いながら迷いました。不覚。
大きな通りには出たけれど、初めの場所との位置関係がわからない。
気持ちを鎮めながら少し付近を偵察。
あっちか?こっちか?そのとき自分のアンテナにピンとくるものがあって、
行ってみると見つけた!さっきの小道の続きを。
どうも藤崎地区の小道はアミダくじのようになっていて、
大きな通りを横切るときに入り口がずれたりするようです。
それなら楽しみは倍増。どんなアタリが待ってるかな?

すっかりスローになったウォーキングを楽しみながら、
ぶらぶら歩いて、この小道の終点らしきところに辿り着きました。
藤崎八幡宮という神社です。小道のアミダくじ、アタリですね。

藤崎八幡宮

中世の昔、藤崎は安東氏の拠点だったらしいですが、
この藤崎八幡宮には当時の居城の土塁跡が今も見られる場所なのです。
中世ですよ!藤崎の歴史ってすごく古いんですね。
ありがたい気持ちになって神社にお参りします。
正式な参拝作法は自信ないけど気持ちを込めてパン、パン!
さて、戻りますか。
藤崎八幡宮

今度は正解のわかったアミダくじを逆に辿るだけ。
すると、どこからかアメイジング・グレイスの
オルゴールのような優しい音色が聞こえてきました。
初めに見た教会からなのかな?正解はわからないけど、
目にも耳にも心にも、しっかりと藤崎の町が刻まれた一日でした。

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